米債券市場は景気の転換点を示唆 – 嵐の前触れか?

イールドカーブのフラット化、逆イールド化

米国株式市場はすでに2018年2月から調整色を強めています。そしてアメリカの債券市場はフラット化の様相を強めています。いずれ長短金利が逆転する逆イールドが出現するのではといった憶測もあります。嵐の前触れなのでしょうか。

焦点:止まらない米国債フラット化、年金基金投資が後押し
巨額の資産を抱える米企業年金基金が相当な規模の資金を債券市場に移しつあり、米国債の利回り曲線を一段とフラット化させる力になるかもしれない。

フラット化の出現は米年金系巨大ファンドが巨額の資金を株式から債券へ移動させているからだと言われています。つまり年金系ファンドのポジションがリスクオフに舵を切ったことを意味しています。アメリカ株式市場がこのところ調整色を強めている最大の原因でもあります。それにもかかわらず、株式アナリストの多くはいまだ景気先行きの強さを理由に強気姿勢を崩していません。この矛盾した力関係が今のさまよえる米市場を生み出しています。どちらに分があるのでしょうか。景気というのは不思議なもので、景気が市場をけん引するのか、市場が景気をけん引するのが、実際のところははっきりわかりません。景気とはあくまで人々の心理が生み出すものです。市場から受ける心理的な影響が景気に左右しているのは間違いないでしょう。

逆イールド、アナリスト警戒 長短利回り逆転「時間の問題」
米国債利回りの長短逆転は歓迎されない。2月初旬に拡大していた2年債と10年債の利回り格差が再び縮小。短期債の利回りがさらに上昇すれば、逆イールドカーブのリスクに…
米国債イールドカーブが危険水域に突入-長短金利逆転が再び視野に
米国債利回りの長短逆転は歓迎されない。    2月初旬に拡大していた2年債と10年債の利回り格差が再び縮小。短期債の利回りがさらに上昇すれば、逆イールドカーブのリスクにさらされるとアナリストは警戒を再び強めている。JPモルガン・チェースのストラテジストらは、フェデラルファンド(FF)金利を占う上で注目される短期金融市場のフォワードレートには既に若干の逆イールドが出現しており、長短利回りが全体的に逆転するのは「時間の問題」にすぎない可能性を示していると指摘する。

以下のリンクは米財務省が発表しているイールドカーブの日々のデータです。短期ゾーンの上昇が顕著です。

Daily Treasury Yield Curve Rates (米財務省発表)

巨大ファンドはリスクオフの姿勢に転換しようとしています。巨額の資金を動かすので彼らのポジションの転換には時間がかかります。今調整している米株は買いだと考えるのは危険だと言える理由の一つとなります。

Sell in Mayの5月相場に突入するアメリカ株式市場

アメリカ株式市場は”Sell in May”と言われる5月相場に突入します。Sell in Mayとはアメリカ株式市場のアノマリーの一つで、5月に株式を売って、9月半ばまで相場から離れた方がいいことを示唆するものです。あくまでアノマリーなので根拠はありません。しかしアノマリーと言えども今年は無視できないかもしれません。理由は前述のとおりです。まだまだ巨大年金資金のポジション癲癇調整は続きます。おそらく10月くらいまで続くのではないでしょうか。

 

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