株価指数トレードの基礎知識(序章)

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トレードの代表的な手法として、株価指数をトレードするという手法があります。広い意味で指数とは、あるものの動きや水準を相対的に数値化して表現したものです。インデックスとも言います。経済以外の世界でも様々な指数が存在します。例えば不快指数とか知能指数などは普段からよく使われる指数です。経済関係の指数としては物価指数や株価指数などが日常的に使われている指数です。株式市場全体の動きをほぼリアルタイムで数字化したものを株価指数と言います。その市場に上場している企業全体の株価の平均値とも言えます。市場全体がどのように推移しているかを計る物差しとなります。平均値と言っても単純平均ではありません。それぞれの株価指数により計算方法は異なります。株価指数は株式市場があれば必ず存在します。世界各国の全ての株式市場に株価指数が存在しています。

株価指数の変動要因

株価指数は上場企業の株価の平均値です。よって、その市場に上場している各企業の業績見通しが、株価指数を動かす要因として大きいことは間違いありません。しかし実はそれ以上に大事なことがあります。それは世の中全般の景気動向です。株価指数は景気の先行き、国や世界の経済の先行きとの関連で動く傾向が強くなります。このことは指数をトレードするメリットともなります。したがって、世の景気動向や景気分析が得意な人であれば株価指数のトレードに向いていると言えます。


株価指数に影響する要素

株価指数は世の中の景気動向や金融政策、経済的に影響する政治的な政策と大きな関連性を持ちます。株価指数をトレードするのであれば、これらに常に敏感であるべきです。

株価指数に影響する要素 なぜ影響するのか
市場全体としての企業業績見通し 株式市場は構成株の集合体です。したがって当然構成企業の業績見通しの影響を受けます。
世界各国の景気見通し 企業の業績は景気の影響を強く受けます。景気がよくてお金の循環が良好であれば人や企業がものを買いますので企業業績が上がります。そして、グローバル経済化が進み、輸出入が盛んになった現代では景気もグローバルなトレンドで動くため、各国の景気が株価指数に影響します。
同国の他市場の動向 株式市場では同じセクター内の企業が同じような株価動向を示すことがあります。このため、株式市場が違ってもセクターが同じものの連動性の影響や、あるいは他市場のムードから心理的な影響を受けて動くことがあります。
他国の市場動向 日本株市場は短期的には海外市場からの影響を強く受けます。とくにアメリカ市場が動いている間に日本株市場の先物が連動して動くため、アメリカ株式市場の動向の影響を受けます。
中央銀行の金融政策と政策金利 中央銀行の金融政策は株式市場に大きな影響力を持ちます。とくに、中央銀行が金利を低く抑える政策を取っている間は、ゴルディロックス相場(適温相場)と呼ばれて株価市場にとってはとても上昇しやすい居心地の良い環境と言われています。日銀が2013年に大規模金融緩和を打ち出してから日本株式市場は大きく上昇しました。この上昇はアベノミクス相場とも言われます。
政治情勢 経済に関連する政治的な政策も株式市場に影響します。例えば減税政策や財政出動など、景気刺激策と言われる政治的な政策が実施されれば株式市場には好影響です。経済とは直接関連はありませんが、現政権の支持率も株式市場に影響を及ぼす可能性があります。支持率が高ければ株価は安定し、逆に支持率が低下すれば政治的な不透明感から株式市場が不安定化する場合があります。
地政学リスク 地政学リスクも株式市場に影響する要素の一つです。国と国との関係がうまくいかず、軍事的な衝突の懸念が高まれば当然貿易に影響しますので、景気悪化の思惑が出現し株価は下がりやすくなります。
天災(巨大地震など)  長い目で見れば大きな影響にならない場合もありますが、天災により企業の設備にダメージが出てしまうと企業活動が阻害されますので、株価に影響します。とくに、都市部を巨大地震が襲う事態となれば株式市場への影響は大きくなります。東日本大震災のときには企業インフラが損なわれてしまい株式市場は大きく下げました。さらにその後に起きた原発事故により日本という国の存続まで危ぶまれる事態となりましたので、一時的に大きく日本株が売られることとなりました。

株価指数をトレードするメリット

株価指数のトレードにはメリットがたくさんあります。

  1. 先物もCFDもほぼ24時間トレードできる。
  2. 買い、売りどちらからも入ることができるので、相場上下方向どちらでも利益を得ることができる。
  3. レバレッジをかけてトレードすることができる。
  4. 株価指数は世の中の経済動向に密接に関連している。したがって情報として比較的入手しやすいものを判断材料とすることができる。
  5. 外国為替、GDPに代表される国の経済指標、他国の株価指数、他国の経済指標との関連性が強い。このため、世界の景気動向と市場動向を分析することで将来の動きを予想できる。

最初に挙げた24時間トレード可能というのは、実はとても大事なメリットなのです。比較的短期でトレードしようと思ったときにこの利点は大きく効いてきます。これを理解するには逆に24時間トレードできない現物株のケースを考えてみればわかります。現物株はPTSという夜間取引の市場を除けば原則として9時~15時しかトレードできません。PTSであっても23:59までです。東証一部上場株は先物による夜間の日経平均株価指数やTOPIX指数の変動の影響を受けます。夜間にNYダウなどが悪材料で暴落した場合、翌朝の日経平均株はギャップダウンという状態で始値が付くことになります。つまり、現物株では15時~翌日9時までの相場の急変に対応できません。大変不幸な例で恐縮ですが東北大震災のような事例が夜間に発生してしまうこともあります。一方、24時間トレード可能な株価指数トレードならば逆指値などで急変に対応することがきるので、万が一の損失を最小限にすることができます。

さらに、我々が寝ている間にポジションを作ることもできます。人間は24時間起きていることなどできませんが、指値、逆指値などのツールを有効活用することにより、色々なケースに対応できるようになります。これが株価指数をトレードするメリットです。

株価指数をトレードするリスク

株価指数をトレードするには先物かCFDを使うことになりますが、いずれもレバレッジが効くトレードになるので思惑通りいかなかった場合には損失が膨らむかもしれません。資金管理は必ずやってください。ロスカットルールも予め決めておいてください。

株価指数はほぼ24時間、祝日でも動きます。これは先物が存在するためです。このため日本の現物株式市場が非稼働であっても海外市場の変動により夜間に損失が出てしまう可能性もあることは念頭に置いておきましょう。これはリスクでもありますがメリットでもあります。後ほど解説します。

トレードをする場合には常にリスクについて予めイメージしておく必要があります。株価指数のトレードはレバレッジが効くトレードですので、損失については予め許容範囲を決めておくことをおすすめします。必要に応じてロスカットルールを自分で設定しておくことを忘れずに運用してください。とくに夜間の変動に備えるために逆指値でロスカット水準を予め設定しておくことをおすすめします。

日本における株価指数

日本では以下の株価指数が広く知られています。

日経平均株価(日経225、日経平均) 東証一部上場企業の中から225社を選定し、その株価を指数化したものです。
JPX日経インデックス400 東京証券取引所に上場を行っている企業・3400社の中から、投資家に魅力の高い銘柄400社を選び、財務や経営が優秀な日本の株式市場をけん引する銘柄の動きを指数化したものです。
東証株価指数TOPIX 東証市場第一部に上場する全銘柄を対象とする株価指数です。
東証マザース株価指数 東証マザーズに上場している全ての銘柄を対象とした株価指数です。
日経ジャスダック平均 東京証券取引所JASDAQ市場上場銘柄を対象とした株価指標で日本経済新聞社が計算・公表しています。

これらはメディアやニュースでもしばしば登場する言葉ですので、株にあまり関わりのない人でも知っているのではないでしょうか。株の取引きをする人であればもうよくご存じのものと思います。株価指数を動かす要因として代表的なものは以下のものです。

上記の5株価指数はどれも取引可能です。しかし、取引対象としてどれが適当なのかということで言えば、特別な理由がない限りやはり日経平均株価を対象とするのがよいでしょう。理由は

  1. 日本を代表する企業が上場する市場なので上に挙げたメリットが最も大きくなること。
  2. 世界的にメジャーな株式市場なので指数取引の流通量も多く、トレードしやすい。
  3. 指数をトレードするための金融商品が豊富

となります。これを超える理由があるのであればその他の株価指数でもよいでしょう。東証株価指数TOPIXも日本を代表する株式指数なのですが、トレードに向くかという観点ではオプションとCFDがない点が日経平均株価と比べて見劣りする点です。

NYダウ平均

アメリカだけではなく世界を代表する株価指数です。NYダウ平均は俗称であり、日本語での正式名称は「ダウ工業株30種平均」となります。ニュースなどでもしばしば登場し、知名度も抜群に高い指数です。情報を得やすいという点でトレードに向いている指数と言えます。NYダウ平均に関する情報は世界のメディアが取り上げるネタです。そして世界の様々な経済的、政治的、地政学的な事象との関連で動いています。これらを捉えて動きをイメージすることができれば、NYダウ平均をトレードすることができます。

NYダウ平均の長期足チャートはこちら (yahoo.comより)

NYダウ平均の日足チャートはこちら (yahoo.comより)

NASDAQ Composite Index (ナスダック統合指数)

NASDAQとは新興企業やベンチャー企業のために設立されたアメリカの株式市場です。日本の企業もいくつか上場しています。新興企業といいつつ今では巨大企業に成長したMicrosoftやGoogleなどもNASDAQ Composite Indexの構成企業です。ハイテク系の企業が多く、アメリカでも人気の高い株式市場です。

S&P500

アメリカ市場に上場されている代表的な500銘柄の株価を基に算出される株価指数です。アメリカ市場全体の動向を表すとも言われます。機関投資家の運用実績を計測するベンチマークとしても利用されています。この点では日本市場のTOPIXと位置づけが近いと言えます。

欧州の株価指数

欧州で代表的な株価指数としては、

  • ドイツ (ドイツ株価指数、DAX)
  • イギリス (FTSE100種総合株価指数)
  • フランス (CAC 40)

があります。いずれも日本で取引可能ですが、日本での知名度や情報の入手しやすさの観点からトレード対象としてはあまりおすすめではありません。ただし、他市場への影響という観点では常に情報を入手しておくのは大事なことです。

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