昨日2018年8月14日の記事の検証
昨日、日経平均が異様に強い展開となり、前日の下げを取り戻して余りあるくらいの上昇となりました。これに対する筆者のコメント記事がこちらです。
2018年8月14日の日本株、自立反発を見せたが…
これを受けて、8月15日の日本株指数のパフォーマンスはこのようになりました。
- 日経平均の終値:-151.86(-0.68%)の22,204.22
- TOPIXの終値:-12.92(-0.76%)の1,698.03
過去のパターンに照らし合わせればこの後相場の異変が待ち受けていることになります。しかし過去のパターンが今回も通用するのかは神のみぞ知るとことです。この結果はあと数日しないと分からないことです。
いまだに自信をもって買いで良いとする投資家は多い
果たしてこれが正解かどうか、現時点では知る由もありません。しかし、相場や景気動向にとって一点の曇りもない状況でないことは確かです。いくつかの経済指標において景気がピークアウトする兆候を示しています。筆者にとっては金融相場はすでに終焉した様に思えます。では、金融相場が終われば相場は反転下落傾向にすぐに転じるのでしょうか?答えはNoです。金融相場に続くものは業績相場なのが世の常です。2008年のリーマンショック以降、相場をけん引してきたのは間違いなく世界各国の中央銀行の金融緩和政策です。駄々っ子の市場をいかにしてなだめすかしていくかが最大のテーマでした。中央銀行は明確にそのことを語ることはあり得ませんが、結局相場をいかにして誘導するかが、過去10年間の各国中央銀行の最大のテーマであったようです。リーマンショック時に相場により崩されてしまった世界経済への反省・教訓からこのようになったのでしょう。それが今終わりを迎えているのです。その後の相場展開は過去に照らし合わせれば業績相場となります。
今一度株の基本、株は今現在の業績を買うのか、将来の業績を買うのか
答えは明らかです。将来の業績を買うのが株なのです。この原則に則り、果たして今買いで良いかどうか、神のみぞ知るところですが、ここまで上がりきった株をさらに買おうとするならば、今よりももっと素晴らしい企業業績と景気動向が見えなければなりません。もう一つ付け加えるならば、まっとうな業績評価だけでは語れない相場環境があります。思惑がどれだけ相場に絡むのか、株価については人類の理解は深まってきていましたが、これはイタチゴッコでしかありません。人類が株価を読もうとすれば、株価の動きはその先を行くことになります。つまり、人類がどれだけAIを駆使して読もうとしても叶わないものがそこにあるのです。
8月から9月の相場は相当に興味深い
相場の異変は現在では8月に起きやすくなっています。Sell In Mayという言葉が相場には存在します。しかしこれはもうあまりあてにならないでしょう。多くの人がこれを知ることとなり、コンピューターアルゴリズムにも組み込まれているはずです。となれば定石どおりに行かないのが相場の世の常です。8月異変説ですら、既に使い古されたものかもしれません。相場とは常に予測不可能なものであることは念頭に置くべきでしょう。そして、激変する相場環境の中でいち早く現在の状況を捉えることが勝者への鍵となります。
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